実証分析
Empirical analysis
効果的なプログラムを開発・実施していくためには、考案されたアイデアの効果を適切な方法によって検証し、その結果(エビデンス)に基づいて意思決定を行っていくことが重要となります。
私たちは、ランダム化比較試験をはじめとする信頼性の高いインパクト評価デザインを用いてエビデンスの産出に貢献しています。具体的には、調査・分析計画の設計、データ収集、データ分析、報告書・学術論文の執筆などを行っています。
主な事例
- 地方道路整備による効果検証
- ODA事業としてモロッコで実施された地方部における道路インフラ整備プロジェクトが道路周辺に住む人々の暮らしにどのような変化(効果)をもたらしているのかを、差の差デザイン(Difference-in-Differences)と呼ばれる手法を用いて検証を行いました。
- 絵本読み聞かせによる環境・衛生意識への効果検証
- インドで民間企業が試行する絵本の読み聞かせを通じた環境・衛生啓発活動が、子どもたちの意識・行動の変容にどのような効果をもたらすかをランダム化比較試験(RCT)を用いて検証しました。その結果(エビデンス)に基づく企業の事業展開に関する助言等も行っています。
- 自治体における教育事業の効果検証業務
- 岡山県の小中学生の学力や問題行動を改善することを目的に実施された各種事業について、多期間パネルデータを用いた効果検証分析を行いました。また、今後新たに行う事業について、効果検証の観点から実施方法に関する助言も行っています。