MESSAGE
代表挨拶
世界は豊かさを増す一方で、その成長や富の偏在は根強い貧困や格差を産み出しています。それは日本に住む私たちにとっても海の向こうの話ではなく、持続可能な経済成長、格差の是正、質の高い教育や保健サービスの確保、社会統合の実現といった複雑な課題は国内外に山積しています。
こうした課題に対処すべく、国際機関、政府、自治体、民間企業、市民社会といった多様なアクターが様々な活動を行っています。よりよい社会を築くという善き意思に基づいて行動する多くの人々の存在は私たちを力づけます。
しかし、よりよい社会の実現を目指して実施された事業や活動が、望ましい結果をもたらさないばかりか、望ましくない結果をもたらしてしまった事例は決して少なくありません。善意は善い行為を必ずしも保証するものではありません。
それでは、善意を善い行為に結び付けていくためには何が必要なのでしょうか。
私たちは「謙虚であること」だと考えます。
自分たちが過去にしてきたこと、今実際にしていること、これからしようとしていることが、本当に社会によい変化をもたらしうるものなのか、それを常に自らに問うことだと考えます。
より具体的には、自らの経験や信念だけに頼るのではなく、手に入る最良の知識を基に事業や活動の計画を慎重に立案すること、実施する事業・活動に責任を持ち、それが社会に良い変化をもたらしているかを適切な方法を用いて検証すること、そしてその検証結果を真摯に踏まえた意思決定を行っていくことだと考えます。
このようなものごとへの取り組み方を「エビデンスを活用した意思決定(Evidence-Informed Decision Making:EIDM)」と呼びます。こうしたEIDMの実践・促進を通じて、人々の善意を善い行為へと結びつけていくこと、これが、私たち株式会社メトリクスワークコンサルタンツのミッションです。
革新的なアイデアを追い求めることと比べると華やかさに欠けるかもしれません。しかし、こうした地道な営為の積み重ねこそがよりよい社会の実現への近道であると私たちは考えます。
幸いなことにこうした考え方を共有する人々は少なくありません。そうした輪をさらに広げ、多くの人々と協力しあい、公正で自由で豊かな社会を次の世代に引き継ぐことに、わずかながらでも貢献していきたいと考えています。
株式会社メトリクスワークコンサルタンツ
代表取締役 青柳 恵太郎
代表取締役 西野 宏